「腎移植」の後はどんな検査をするのかよくわかりませんよね
本記事を読むことで「移植腎生検(移植後の生検)」についての理解が深まるものと思います。
腎生検とは
まず、「腎生検とは」について理解を深めましょう。
「腎生検」とは、「腎臓病」の診断のために行う検査です。
腎臓の組織の一部を採取し、顕微鏡で詳しく観察することにより、腎臓病の診断を行います。
移植腎生検とは
移植した腎臓の「腎生検」のことです。
腎機能の悪化の疑いがある時の「腎生検」とは違い、移植後の決められた時期に行う「腎生検」です。
3、6、12ヶ月後のいずれか、もしくはすべてでおこなわれます。
「移植腎生検」は、拒絶反応、腎炎の再発、薬剤性の腎障害、感染症などを調べる目的です。
移植腎生検の流れ
「移植腎生検」は、1泊2日、2泊3日など病院によって様々なようですが、私の病院は4泊5日と長めでした。
1日目
10時に入院し、昼ごはんが出ました。
看護師さん | 入院生活について |
薬剤師さん | 薬の確認・お薬手帳 |
お医者さん | 検査の説明・同意書のサイン |
退院までの「蓄尿」が開始
2日目(検査当日)
検査は、火曜日の13時と15時半の2回行われます。
私は、15時半に決定し、検査は病棟の「処置室」で行われました。
朝ごはん | 半分量 |
昼ごはん | ❌ |
夜ご飯 | ⭕️ |
- レントゲン
- 心電図
検査前
検査1時間前
- 点滴(止血剤、抗不安薬を含みます)
- 尿道カテーテル挿入(検査中、検査後の血尿の有無を確認するため)
検査中
病棟の処置室へ歩いて移動しました。
検査は仰向けで行います。
事前準備として下記の2つ
- 穿刺(せんし)部位周辺を消毒
- 局所麻酔(麻酔薬は抜歯の時に使用するものと同じ種類のものだそうです😌)
エコーを用いながら、穿刺する場所を確認していました。(移植腎の頭側)
針は、ボールペンの針くらい細いからね。
連続して2〜5回くらいと言われていましたが、
私は、3回でした。
むしろ、その前の麻酔の方が痛かったです。
検査の後、10分間、両手で体重をかけての止血が行われました。
「重し」が乗せられました。
ただし「重し」といってもガーゼを丸めた小さいものでした😁
検査後
処置室から病室までストレッチャーで移動。
病室のベッドの上で4時間の安静
4時間後、主治医の診察後に安静が解除🙌
検査1時間後から飲水OK
血尿が混じっていないので、尿道カテーテルが外れました。
点滴は痛み止めが引いているので翌朝までとのこと。
ただし、トイレまでは歩行可能✌️
30分後、1時間後、2時間後、3時間後に血圧測定と検温がありました。
遅め(19時半)の晩ごはんをいただく
3日目
朝の回診後に、点滴が外れる
4日目
13時から3時間の「スタンダートクリアランス」が開始。
5日目
- 薬をいただく(次の外来までの分)
- 外来の確認
- 請求書をいただく
退院となりました🎉
退院後
早歩きすると、チクチクした痛みがありましたが、激痛とまではいきませんでした。
- 階段の昇り降りはNG
- 腰のひねりはNG
- 激しい運動はNG
移植腎生検の費用
4泊5日の「移植腎生検」の費用は、3割負担で「¥37,672」でしたが、「健康保険限度額適用認定証」と「健康保険特定疾病療養受領証」を用いたことで「¥10,000」になりました。
終わりに
退院から2日後に本記事を記しています。
正直、2泊3日くらいでいいかなと思いましたが、私の病院は「スタンダートクリアランス」が売りらしいので、より詳しい検査をしていただけるので良しとします。
検査の結果は、3週間後の外来でのことでした。
「コロナ禍」で必要最低限の検査のみということで「移植腎生検どうする?」と言われましたが、あえて「移植腎生検」を熱望したことで実現しました。
皆様も、定期的に「移植腎生検」を受けることをお勧めします。