障害者手帳のメリットデメリット
障害者手帳のメリットとデメリットってなかなか知られてませんよね。
本記事では、メリットとデメリットについて紹介しますので活用しましょう。
本記事は、私の身体障害者等級1級の場合についてになりますのでご了承ください。
障害者手帳のメリット
- 障害者割引
- 税金の控除・減免
- 医療費の助成
- 障害者雇用
❶障害者の無料及び割引サービス
施設
- 公共施設
東京都を例にあげれば、
東京国立博物館、東京都美術館、恩賜上野動物園などの施設から、
東京都庁第一本庁駐車場、東京八重洲パーキングなどが無料になります。
東京タワーのメインデッキ・トップデッキツアーなどの施設が半額になります。
- スポーツ施設
東京都を例にあげれば、
東京辰巳国際水泳場、駒沢オリンピック公園総合運動場トレーニングルームなどが無料になります。
- 娯楽・レジャー
例えば、東京ディズニーランドもしくはディズニーシーのいずれかの1デーパスポートが、
¥8,200(税込)⇨¥6,600(税込)
になります。
また、ユニバーサルスタジオジャパンでは、スタジオパス(入場券1日券)が、
¥7,800(税込)⇨¥4,200(税込)
になります。
- 映画館
ご本人と付き添い1名が¥1,000になるケースが多いみたいです。
交通機関
- 電車
JR
第1種障害者とその介護者の普通乗車券・回数乗車券・普通急行券が50%割引になります。
但し、第1種、第2種障害者が単独でご利用になる場合は、片道の営業キロが100キロを超える場合にのみの適用になります。
ユリカモメ
第1種、第2種障害者が単独でご利用になる場合は、片道の営業キロが100キロを超えなくても適用になります。
- バス
無料のケースだと、「ケイエム観光バス」などがあげられます。
路線バスは、障害者本人と介護者は50%割引になるケースが多いです。
- 飛行機
JAL
12歳以上の本人と介護者の方(一人まで)が割引がありますが路線により異なります。
- 有料道路
身体障害者が自ら運転もしくは重度の身体障がい者の方もしくは重度の知的障害者が同乗し、障害者本人以外の方が運転する場合、事前に登録された自動車1台に対して、割引率50%以下の障害者割引になります。
- タクシーもしくは燃料費の助成
自治体によりタクシーの料金割引及びタクシー券が配布されていたり、もしくは燃料費の一部の助成があったりします。
携帯電話
携帯キャリア(docomo、au、softbank)にもそれぞれに割引が設けてあります。
❷税金の控除・減免
- 所得税及び住民税
所得税 | 住民税 | |
---|---|---|
障害者 | 27万円 | 26万円 |
特別障害者 | 40万円 | 30万円 |
同居特別障害者 | 75万円 | 53万円 |
- 相続税及び贈与税
相続税
相続人が障害者であるときは、85歳に達するまでの年数1年につき10万円(特別障害者のときは20万円)が障害者控除として、相続税額から差し引かれます。
贈与税
特別障害者である特定障害者の方については6,000万円まで、特別障害者以外の特定障害者の方については3,000万円まで贈与税がかかりません。
- 自動車税もしくは軽自動車税
自治体により減免額は異なりますが、自動車税、軽自動車税、自動車取得税(環境性能割)の減免が受けられます。
❸医療費の助成
- 自立支援医療
身体障害者が、その障害を除去・軽減するための医療費にかかる自己負担分について、所得に応じて給付されます。
医療費の負担割合が1割となり、世帯の課税状況等により月額負担上限額を設定することでの給付になります。
- 重度障害者医療費及び特定疾病者医療費の助成
心身の重度障害者や特定疾病者に医療費の助成を行う制度で、自治体により異なりますが、自己負担金の一部または全額を助成していただけます。
❹障害者雇用
障害者雇用とは、障害がある人が障害がない人ともに雇用されるように、法定位雇用率を達成するべく、自治体や企業が特別な採用枠で雇用していくことになります。
障害があることが前提になるので、「障害者手帳」を有する人が対象で、一般雇用とは異なる採用基準になります。
法定雇用率 | |
---|---|
民間企業 | 2.3%(43.5名以上) |
国・地方公共団体・特殊法人 | 2.6% |
都道府県の教育委員会 | 2.5% |
障害者手帳のデメリット
障害者手帳のデメリットは多々あるわけではない気がしますが、あえてあげるならば、
- 障害者と認識されたくない
手帳もしくはヘルプマークを見せることでの抵抗感が生じることもあることは否めません。
終わりに
本記事で例に挙げたのでは、極々一部にすぎません。
また、私よりも重い障害の方もいらっしゃいます。
その方は、障害者手帳のメリットの恩恵を受けられなかったり、デメリットが理由で障害者手帳を提示することにためらうこともあるかもしれません。
しかし、本記事で障害者手帳の恩恵を受けられて、少しでも、笑顔(スマイル)になれたなら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。